眞子さま「社会的責任を果たすのは皇后陛下では？」　雅子さま「昭和天皇祭」ご欠席で

昭和天皇陵を参拝された眞子さま

秋篠宮家の長女・眞子さまは7日、1989年に崩御した昭和天皇の命日にあたり、武蔵陵墓地（東京都八王子市）の昭和天皇の武蔵野陵で「山陵に奉幣の儀」に臨んだ。眞子さまはマスク姿で、墓前で拝礼した。

眞子さまといえば、昨年11月13日の結婚必要宣言から再びの沈黙を守られている状況だ。粛々と公務や宮中行事をこなされる姿勢には「皇族としての責務を全うしたい」との思いが滲んでいるようにも思える。

秋篠宮殿下は11月20日にお誕生日記者会見収録の場で「憲法にも結婚は両性の合意のみに基づいてとある。本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としては尊重するべきものだと考えています」と二人の意思を尊重して認める考えを示された。

一方で、家同士のものである「婚約は別」であるとおっしゃられた。殿下の真意については様々な解釈がなされているものの、フジテレビの橋本寿史解説委員は、「結婚はできるが、婚約に当たる納采の儀ができず、それ以降の告期の儀、朝見の儀など結婚に関連した儀式が一切できないため、儀式を行わずに結婚される可能性もある」と指摘している。

眞子さまに求められる社会的責任

12月3日にはこの件について、自民党二階派の最高顧問を務める伊吹文明元衆議院議長が会派の会合において「秋篠宮さまは（金銭問題に関して）結婚までに十分な説明をしなければいけないとも言われた。小室さんは週刊誌にいろいろ書かれる前に説明をする必要がある」と述べた。

また、秋篠宮殿下のご心境について「父親としての娘に対する愛情と、皇嗣という者のお子様である者にかかってくるノブレス・オブリージュ（高貴なる義務）としての行動と両方の間の、相剋のようなつらい立場に皇嗣殿下はあられるんだなと思った」と推し量った。

さらに伊吹氏は「国民の要件を定めている法律からすると、皇族方は、人間であられて、そして、大和民族・日本民族の1人であられて、さらに、日本国と日本国民の統合の象徴というお立場であるが、法律的には日本国民ではあられない。眞子さまと小室圭さんの結婚等について、結婚は両性の合意であるとか、幸福の追求は基本的な権利であるとかいうことをマスコミがいろいろ書いているが、法的にはちょっと違う」とも述べている。

この件について、宮内庁OBの小内誠一氏は次のように解説する。

「日本国憲法は国民に、自由と平等などの基本的人権を保障しています。一方、伊吹氏の話すとおり眞子さまや秋篠宮殿下といった皇族方は、法律の上では日本国民ではなく、憲法の定める“基本的人権”が制限されているお立場にある。伊吹氏の言いたいことはつまり『眞子さまは日本の象徴的存在というお立場を重く受け止め、結婚への意思を押し出すのではなく、まず社会的責任を果たしてからにして欲しい』ということでしょう」(小内誠一氏)

両陛下へのご不満も

眞子さまと小室圭さん双方からの説明があって然るべきだと求められている状況の中、眞子さまご本人の意思はこれとは異なるという。秋篠宮家に通じる皇室ジャーナリストは次のように話す。

「眞子さまご自身は、皇族としての責務を誰よりも果たしているとお考えです。長い間続く小室問題にもめげずに、公務に臨み続けた精神力や生真面目さは紀子さま譲りで、祭祀からも遠ざかるようなことはなさらなかった。『私にこれ以上求めるのは筋違いというものです』と常々おっしゃっています」(皇室ジャーナリスト)

また、皇族としての責務を果たしていると自負されている眞子さまが、最も憤りを抱えているのが雅子さまの存在であるという。

「眞子さまのご結婚については、令和の天皇皇后両陛下は“ご裁可”を下されていません。眞子さまは、国民から敬愛され、信頼されている両陛下のご裁可があれば、状況はすぐにでも好転するとお考えです。

にもかかわらず、この件から距離をおいて、一向に眞子さまへ助けの手を差し伸べない両陛下に対しては『社会的責任を放棄しているのはむしろあの夫婦』とおっしゃっています。今回、昭和天皇祭にあたり、皇后陛下はお慎み・ご遥拝となりましたが、このことを非常に冷ややかに受け止められたようですね」(同前)