秋篠宮殿下には荷が重い? 歴代天皇に受け継がれる稲作


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天皇陛下、お田植えに

新型コロナウイルスの影響で、皇室の活動にも大きな影響が出ている。天皇、皇后両陛下や皇族方が出席予定だった行事は軒並み延期あるいは中止となり、当面この状況が続くと見られる。

「皇室の方々も、“国民との接点”を失い、今後どのような形で活動を行っていくべきかに腐心されているようです。両陛下はCOVID-19の専門家から何度もご進講を受けられていますが、この際のご発言が宮内庁のHPで公開されています。また、5月20日の大塚義治日本赤十字社社長・富田博樹同副社長の説明後は、陛下と一緒に皇后陛下のおことばも公開されました。雅子さまのご進講での発言が国民に知らされるのは異例のことです」(皇室ジャーナリスト)

また、両陛下は歴代天皇に受け継がれてきた伝統的なお田植えとご養蚕にそれぞれお取り組みを進められている。

「陛下は25日、皇居内の生物科学御研究所の脇にある水田でお田植えをされました。この苗は、陛下が4月に手づから種もみをまかれ育てられていたもので、皇室伝統であるうるち米の『ニホンマサリ』ともち米の『マンゲツモチ』を計20株を植えられました。例年、初日のお田植えでは100株ほどが植えられ、残りを後日という形でしたが、今年は新型コロナウイルスのこともあり、陛下や職員の方々の感染予防への配慮から、短時間で済むよう例年より少ない株数となったようです」(皇室記者)

昭和天皇が始められた皇室の稲作

東京の真ん中に水田がある、ということを知っている人は多くないかもしれない。広さは230平方メートルほどの正真正銘の水田で、これは昭和4年、生物学研究所が建てられた際に一緒に作られたものだ。それ以前の水田は、赤坂御用地の敷地内、現在の瓢箪池の場所にあった。

毎年開かれる天皇皇后両陛下主催の園遊会会場にある、瓢箪池が昔の水田の跡である。いつ頃からそこに水田があったのかは定かではないが、現在の赤坂御用地となっている場所は、もともと紀州徳川家の中屋敷の跡だったことから、すでに江戸時代には水田があったものと思われる。少なくとも、明治初年頃には存在していたことを裏づける絵が、神宮外苑の聖徳記念絵画館にある。明治天皇の后であった昭憲皇太后が川植えをご覧になっている絵柄だ。当時、皇后は赤坂御用地にあった仮皇居にお住まいだったが、明治八年(一八七五)六月十八日、夜来の雨が上がり農民たちが田植えを始めたため、女官たちを連れてご覧になったという説明書きが添えてある。当時は付近に農民を住まわせていたというが、おそらく江戸時代からそこで耕作を続けていた農民ではないかと思われる。

久能靖著 「知られざる皇室」

皇室は古くから稲作を極めて重要なものと考えてきたことが史実上からもうかがえる。しかし、天皇が自ら水田に入られるようになったのは昭和時代からのことだ。我が国の国民にとって米は大切な主食であり、それを育てる農家の人々の苦労と収穫の喜びを分かち合いたいと、そのようなお考えからだったようだ。

「実際に、天皇陛下が取り組まれる米作りは非常に重労働です。上皇陛下は在位中、昭和天皇から引き継がれたお田植えとお稲刈りの他に新たに種まきからされるように。また、伝統的な品種の他にも、農水省外郭の研究センターからその年の改良品を譲り受け、それも植えられるようになったのです。平成後半は、毎年200株にも及ぶ苗を植えられ、これは分刻みのご公務をこなされながらの中では相当大変なことだったでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)

秋篠宮殿下には荷が重い?

さて、この天皇の稲作の伝統について、宮内庁関係者は以下のような懸念を話す。

「秋篠宮殿下の立皇嗣の礼は殿下が正式に皇位継承1位となったことを示す儀式ですが、天皇陛下と秋篠宮殿下のお年は6つしか違いません。もし秋篠宮殿下の御即位が現実となったとしても、その時はかなりのご高齢であることが予想されます。上皇陛下も平成後半は、稲作を楽しみにされながらも、お体への負担は相当なものであったようです。この伝統を秋篠宮殿下がお守りできるのか…。そういった点に一抹の不安を覚えることも事実です」(宮内庁関係者)

6件のコメント

陛下はすこぶるご壮健、長命を約束されているように見えます。
アホのアーヤ文仁が即位する可能性は限りなくゼロのような気がします。

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毎年全国から50件の農家が選ばれ早乙女(に扮した若い女性)によるお田植えの儀式などした上で、米を作り一軒あたり5合のお米(献穀米)を桐箱に入れ皇居まで献上しに行くそうだ。
実際に、天皇陛下が取り組まれる米作りは非常に重労働です。上皇陛下は在位中、昭和天皇から引き継がれたお田植えとお稲刈りの他に新たに種まきからされるように。また、伝統的な品種の他にも、農水省外郭の研究センターからその年の改良品を譲り受け、それも植えられるようになったのです。平成後半は、毎年200株にも及ぶ苗を植えられ、これは分刻みのご公務をこなされながらの中では相当大変なことだったでしょう。
≫2018年に減反政策が終わり、以降国による米の生産目標は廃止。2021年の時点では、自治体や農協が中心になって米の生産量の目安を農家に提示している。
全国から選ばれた50軒の農家さんが5合だけ献上する現在のやり方よりも、選ばれた農家に報奨金と必要経費を出した上で、交代で皇居の稲の世話をしてもらえば、天皇陛下の労力も軽減されるし、皇室と稲作農家の関係性が深められるのではないだろうか?

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 すべて天皇がやっているのですか?
私は、種蒔きも稲刈りも形だけやり、あとは職員が草取りしたり、育てたりしていると思ってました。

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